お尻のかぶれ・赤みやかゆみの原因と解消法をご紹介いたします。
お尻って蒸れやすいんだと言われたら、きっと「ああ、確かになあ」って思う人も多いと思います。もしかしたら身体で蒸れるところってどこかと聞いたら一番がお尻か、お尻付近かもしれませんね。でも蒸れやすいということは、それだけ肌にダメージを与えやすいということでもあるんです。
汗ばんで蒸れたままにしておくと雑菌が繁殖して不衛生・不清潔になることはもちろん、角質にもダメージを与えてしまいます。すると普段肌を外部の刺激から守ってくれているバリア機能が低下し、下着との摩擦やかいてしまったときの刺激などを防ぐことも軽減することもできないんですね。
また、「カンジタ」って一度は耳にしたことがあるんじゃないでしょうか。カンジタは常在菌の一種なんですが、汗ばんでいたり、蒸れている状態だとどんどん増えて炎症やかゆみを悪化させてしまいます。こうしたトラブルを防ぐためにも清潔に保っておくことが大事なんです。
お尻の蒸れでかゆくなったりするのは「接触性皮膚炎」によるものです。これは字の通りなんですが、言ってしまえば「かぶれ」のことです。接触性皮膚炎は外的な刺激によって肌に紅斑や丘疹ができます。また、それらの部分にかゆみや痛みが発生することもあります。こうなるとかぶれた箇所は人が見てもすぐわかってしまうので、目立つ場所にできると結構恥ずかしいんですよね・・・。
接触性皮膚炎の原因は主に2つで、刺激によるものとアレルギーによるものにわけられます。刺激性の場合、肌が何かに触れたことで刺激を受け湿疹が出ますが、アレルギーによる場合はアレルゲン物質に触れることが引き金となります。でもアレルギーのもととなっている物質に触らなければ予防ができるので、何のアレルギーかわかっていればそこまで神経質にならなくても大丈夫ですね。
接触性皮膚炎の治療で最初に行うべきことは、「何が」接触して炎症が起こっているのかを把握することです。刺激の強い薬品や、毒性のある虫・植物など原因は多岐にわたりますが、中には石けんや洗剤など、日常生活の中に原因が隠されていることもあります。アレルギー性の場合、うるしや銀杏、金・銀・クロムといった金属製の指輪やネックレスも接触性皮膚炎の原因として考えられます。
思い当たるものがあれば触れないようにすることが効果的な予防法といえますが、どうしても無理な場合はステロイドや抗ヒスタミン剤といった薬剤での対処が必要な場合もあるため、あまりにひどければ皮膚科へ行って相談してみましょう。